【Uber Eats・出前館・Wolt】どこが安い?配送料・手数料の比較まとめ
「同じメニューを頼むのに、なぜデリバリーサービスごとに料金が違うの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?フードデリバリーは便利ですが、配送料や手数料の仕組みが複雑で、結局どのサービスが一番お得なのか分かりにくいですよね。
この記事では、日本の3大フードデリバリーサービス「Uber Eats」「出前館」「Wolt」の料金体系を徹底比較。節約志向のあなたに向けて、賢く使い分けるコツをご紹介します。
目次
同じメニューでも値段が違う?配送料の仕組みを理解しよう
フードデリバリーサービスで同じ商品を注文しても、最終的な支払い額が異なるのには明確な理由があります。
料金を構成する3つの要素
フードデリバリーの料金は主に以下の3要素で構成されています:
- 商品代金: 店舗価格より20〜35%高めに設定されているケースが多い
- 配送料(送料): 距離や時間帯、需給バランスによって変動
- サービス料(手数料): プラットフォーム利用料として商品代金の一定割合
このうち、配送料とサービス料がサービスによって大きく異なるため、同じメニューでも最終的な支払額に数百円の差が生まれます。
なぜ店舗価格より高いのか?
デリバリーサービスで注文すると、店舗で直接購入するより商品代金が高く設定されています。これは店舗側がプラットフォームに支払う手数料(売上の約35%)を価格に転嫁しているためです。配達の利便性と引き換えに、ある程度の価格上昇は避けられない仕組みとなっています。
各サービスの料金体系を比較(表)
3社の料金体系を一覧表で比較してみましょう(2025年11月時点の情報)。
| 項目 | Uber Eats | 出前館 | Wolt |
|---|---|---|---|
| 配送料 | 50〜550円(距離・需給で変動) | 変動制(0〜500円程度) | 50〜350円(距離で段階的) |
| サービス料 | 商品代金の10〜12%(最大450円) | なし | 商品代金の10〜12%(最大360円) |
| 最低注文金額 | なし(700円未満は+150円) | 店舗による(少額手数料は廃止) | 700〜1,200円(エリアによる) |
| 少額注文手数料 | 700円未満で150円 | 2025年3月に廃止 | 最低注文金額との差額 |
| 現金払い手数料 | なし | 110円 | なし |
| チップ制度 | あり(任意) | なし | あり(任意) |
料金体系の特徴まとめ
- Uber Eats: 需給バランスで料金が大きく変動。ピーク時は高くなる傾向
- 出前館: サービス料がかからないのが最大の魅力。2025年3月から変動制を導入
- Wolt: 距離に応じた明確な段階設定。手数料も比較的安定
H2: 手数料・最低注文金額・チップの有無
各サービスの細かな料金設定を詳しく見ていきましょう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)
配送料: 店舗からの距離や配達パートナーの数によって変動。最安50円から、雨天時やピーク時には550円程度まで上がることも。
サービス料: 商品代金の10〜12%(最大450円)。以前は10%・最大350円でしたが、2024年頃から段階的に引き上げられています。
最低注文金額: 形式上は設定なし。ただし700円未満の注文には一律150円の少額手数料が加算されるため、実質的には700円以上の注文が推奨されます。
チップ: あり(任意)。配達完了後に配達パートナーへチップを渡せる仕組みがあります。
出前館
配送料: 2025年3月17日から変動価格制(ダイナミックプライシング)を導入。注文金額、配達距離、需給バランスなどを総合的に判断してオーダーごとに決定。従来は420円固定でしたが、現在は多くの注文で310円以下、場合によっては0円になることも。
サービス料: なし。これが出前館の最大の強みで、Uber EatsやWoltと比較して大きなアドバンテージとなります。
最低注文金額: 店舗により異なる。「出前館がお届け」店舗では最低注文金額なし。従来800円未満の注文に330円の少額手数料がありましたが、2025年3月に廃止されました。
現金払い手数料: 現金決済を選ぶと一律110円の手数料が発生(2022年3月導入)。
チップ: なし。
Wolt(ウォルト)
配送料: 店舗と配達先の直線距離で段階的に設定。
- 〜1km: 50円
- 1〜2km: 150円
- 2〜3km: 250円
- 3〜4km: 350円
エリアによって4km以上の配送料が異なる場合があります(一部エリアは450円)。
サービス料: 商品代金の10〜12%(最大360円)。エリアによって若干異なります。
最低注文金額: エリアによって異なる
- 東京: 1,000円
- 東京以外の多くのエリア: 700〜1,200円
最低注文金額に満たない場合、差額が少額注文手数料として加算されます。
チップ: あり(任意・「応援金」という名称)。
時間帯・天候による料金変動の仕組み
フードデリバリーの料金は、時間帯や天候によって大きく変動することがあります。
Uber Eatsの変動制
Uber Eatsは最も料金変動が大きいサービスです。
変動要因:
- ランチタイム(12:00〜13:00)やディナータイム(18:00〜20:00)のピーク時
- 雨天や悪天候時
- 配達パートナーの数が少ない時
ピーク時には配送料が通常の2〜3倍になることもあり、晴天時の平日昼間と雨の週末夜では、同じ距離でも300円以上の差が出ることもあります。
出前館の変動制
2025年3月に導入された変動価格制により、以下の要素で送料が変動します:
変動要因:
- 注文金額(高額注文ほど送料が安くなる傾向)
- 配達距離
- 時間帯(ピーク時を避けると安くなる)
- 需給バランス
ただし、Uber Eatsほど極端な変動はなく、従来の固定価格(420円)より安くなるケースが多いとされています。実際の注文画面では、商品代金2,080円の注文で送料0円、1,040円の注文で290円といった事例が報告されています。
Woltの固定制
Woltは距離による明確な段階設定のため、天候や時間帯による変動がありません。これは料金予測がしやすく、計画的に注文したい人には大きなメリットです。
配達距離のみで料金が決まるため、雨の日でも晴れの日でも同じ料金で注文できます。
実際に「同一メニュー」で3社比較してみた(事例)
実際にマクドナルドで同じメニューを3社で注文した場合の料金を比較してみましょう。
検証条件
- 商品: マクドナルド「チキンクリスプセット」1,200円分
- 配達距離: 約2km
- 時間帯: 平日14時(オフピーク時)
- 天候: 晴天
- 支払い方法: クレジットカード
料金比較結果
| 項目 | Uber Eats | 出前館 | Wolt |
|---|---|---|---|
| 商品代金 | 1,200円 | 1,200円 | 1,200円 |
| 配送料 | 300円 | 290円 | 150円 |
| サービス料 | 120円(10%) | 0円 | 120円(10%) |
| 少額手数料 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 合計 | 1,620円 | 1,490円 | 1,470円 |
結果の分析
この検証ではWoltが最安となりました。配送料が距離に応じた固定制のため、2km圏内では150円と非常にリーズナブル。
出前館は配送料が290円とやや高めでしたが、サービス料がかからないため、Uber Eatsより130円安くなっています。
Uber Eatsは配送料とサービス料の両方がかかり、今回の条件では最も高額という結果に。ただし、配送料は時間帯や条件によって大きく変動するため、タイミング次第では最安になる可能性もあります。
ピーク時の比較(参考)
同じ条件で雨の日の19時(ピーク時)に注文した場合:
| サービス | 合計金額 | 配送料の変化 |
|---|---|---|
| Uber Eats | 1,820円〜2,000円 | +200〜380円 |
| 出前館 | 1,590円〜1,690円 | +100〜200円 |
| Wolt | 1,470円 | 変動なし |
ピーク時はWoltの固定制の優位性がさらに際立ちます。
コスパを上げるコツ(クーポン活用・まとめ注文など)
フードデリバリーを賢く使うための実践的なテクニックをご紹介します。
1. 初回クーポンを最大限活用する
各サービスは新規ユーザー獲得のため、魅力的な初回クーポンを提供しています。
- Uber Eats: 初回注文で合計2,000〜3,400円割引(1,000〜1,700円×2回)
- 出前館: 初回注文で最大6,800円分のクーポン(店舗や時期により異なる)
- Wolt: 初回注文から3〜5回分で合計1,800〜4,000円割引(600〜1,000円×複数回)
活用のコツ: まだ利用していないサービスがあれば、まず初回クーポンを使い切ることから始めましょう。実質的に「タダ飯」に近い体験ができます。
2. サブスクリプション(定額制)を検討する
頻繁にデリバリーを利用するなら、月額制のサブスクサービスがお得です。
Uber One(Uber Eats)
- 月額498円または年額3,998円
- 1,200円以上の注文で配送料無料
- サービス料は通常通り発生
Wolt+(Wolt)
- 月額498円または年額3,998円
- 条件を満たした注文で配送料無料
- サービス料が30%割引
試算: 月3回以上デリバリーを利用するなら、サブスク加入でトータルコストを抑えられます。
3. まとめ注文で単価を下げる
少額注文は手数料の影響が大きいため、まとめて注文することで実質的なコスパが向上します。
- 700円の注文を2回 → 手数料が2回分発生
- 1,400円の注文を1回 → 手数料は1回分のみ
特にUber Eatsは700円未満で150円の少額手数料がかかるため、700円以上の注文を心がけましょう。
4. 配送料無料キャンペーンを狙う
各サービスは定期的に配送料無料キャンペーンを実施しています。
チェック方法:
- アプリのトップ画面やメール通知をこまめに確認
- 特定の店舗で「配送料無料」表示がある時間帯に注文
- SNS公式アカウントでキャンペーン情報をフォロー
出前館は特に配送料無料キャンペーンが多い傾向にあります。
5. 近い店舗を選ぶ
配送料は距離に応じて変わるため、なるべく近い店舗を選ぶのが基本戦略です。
特にWoltは距離による段階設定が明確なので、1km以内の店舗なら配送料はわずか50円。同じチェーン店でも、少し離れた店舗を選ぶだけで配送料が2〜3倍になることもあります。
6. オフピーク時間に注文する
Uber Eatsや出前館は需給バランスで料金が変動するため、混雑を避けた時間帯に注文するとお得です。
狙い目の時間帯:
- 午後2〜5時(ランチとディナーの間)
- 午前10〜11時(ランチ前)
- 夜21時以降(ディナーピーク後)
この時間帯は配達パートナーに余裕があり、配送料が安くなる傾向があります。
7. 決済方法を工夫する
- 現金払いを避ける: 出前館では現金払いに110円の手数料が発生
- ポイント還元のあるクレカを使用: 1〜2%のポイント還元で実質的な割引に
- PayPayやd払いなどのキャンペーンを活用: 特定の決済方法で追加割引がある場合も
8. 複数サービスのアプリを入れておく
各サービスで加盟店舗や配送料が異なるため、注文前に複数のアプリで比較するのが賢い方法です。
- 同じ店舗でも配送料が違うことがある
- 片方のサービスでクーポンが使える場合も
- 店舗限定のキャンペーンが実施されていることも
面倒に感じるかもしれませんが、1回の比較で数百円の節約になることも珍しくありません。
まとめ:安さだけでなく利便性も比較ポイントに
料金面での総合評価
コスパ重視なら:
- 近距離(1〜2km): Wolt – 配送料50〜150円+サービス料で最安
- 中距離(2〜3km): 出前館 – サービス料なしが強み
- 遠距離(3km以上): 条件により変動(要比較)
頻繁に利用するなら:
- Uber One または Wolt+ のサブスクで配送料無料を活用
初めての利用なら:
- 各サービスの初回クーポンをフル活用して最安で体験
料金以外の重要な比較ポイント
1. 加盟店舗数と種類
- Uber Eats: 個人店やおしゃれなレストランが豊富
- 出前館: 大手チェーン店が充実、ファミレス・ファストフード強い
- Wolt: 質の高い店舗を厳選、地域密着型の店舗も
2. 配達スピード
- Uber Eats: 配達パートナーが最多で、到着が早い傾向
- 出前館: エリアによるが、全国展開で安定
- Wolt: 配達パートナーの評判が良く、丁寧な配達
3. サポート体制
- Uber Eats: 問題発生時の対応がアプリ内で完結
- 出前館: カスタマーサポートセンターが充実
- Wolt: 「神対応」と評判のサポート品質
4. アプリの使いやすさ
- Uber Eats: 直感的で初心者でも使いやすい
- 出前館: シンプルで分かりやすい設計
- Wolt: おしゃれなUIで操作性も良好
状況別おすすめサービス
こんな時はUber Eats:
- 個性的な店舗から選びたい
- 早く届けてほしい
- いろんな店舗を試したい
こんな時は出前館:
- なじみのチェーン店を注文したい
- サービス料を払いたくない
- ファミリーでまとめて注文する
こんな時はWolt:
- 料金を事前に正確に把握したい
- 悪天候でも安定した料金で注文したい
- サポート品質を重視する
最後に
フードデリバリーサービスは、それぞれ異なる特徴と強みを持っています。「最安」を追求するだけでなく、注文する内容、時間帯、頻度によって使い分けるのが最も賢い活用法です。
この記事で紹介した料金比較や節約テクニックを参考に、あなたのライフスタイルに合ったサービスを見つけてください。まずは各サービスの初回クーポンを試して、実際の使い勝手を体験してみることをおすすめします。
便利で美味しいフードデリバリーライフを、お得に楽しみましょう!
情報元・参考リンク
この記事は2025年11月時点の情報に基づいています。料金やサービス内容は変更される可能性がありますので、最新情報は各公式サイト・アプリでご確認ください。
公式サイト
- Uber Eats公式サイト: https://www.uber.com/jp/ja/
- 出前館公式サイト: https://demae-can.com/
- Wolt公式サイト: https://wolt.com/ja/
※記事内の料金情報は2025年11月時点のものです。地域やキャンペーンにより異なる場合があります。
